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 大地 
The Good Earth

daichi


■作品データー
文献:新潮文庫(新居格/中野好夫 訳)
作者:パール・バック(Pearl S. Buck 1892-1973)/アメリカ
分類:アメリカ文学
発刊:1931年
年代:18??年-19??年
舞台:中国・アメリカ
長さ:長編


■作品構成
第1部(全34章)・第2部(全29章)・第3部(全4章)からなる。第3部だけ1章がやたら長い。


■超短い粗筋
親子3代に渡る壮大な中国の民衆史。


■重要人物相関図
重要人物が多いので、血縁関係を中心に作成しました。また何人も子供がいたり、はっきりしていないところは、点線で表しています。(ピンク:夫婦 緑:兄弟 紫:めかけ)

daichi


■人物紹介■  :男性 :女性
登場人物が多いので、ここでは本当に重要と思われる人だけを紹介します。

ワンロン(王龍)

農民。とても貧しかったが倹約を重ねた上に、土地に対する執着を持っていたから、大富豪になることができた。しかしその後、金持ち特有の遊び癖がつき、人間としてはあまり尊敬できない人物に成り下がる。典型的な成り金。

アーラン(阿蘭)

もともと黄家の奴隷だったが、ワンロンの家へ嫁にいく。顔は見られたものではないが、非常に聡明で力強く、どんなことがあってもうまく切り抜ける智恵をもっている。

レンホウ(蓮華)

ワンロンが金持ちになった後、調子にのって連れて来た妾。最初は美しかったが、最終的には豚のごとく、見られたものではなくなってしまう。

リホウ(梨花)

ワンロンが年を取ってから得た妾。ワンロンに非常に忠実で、最終的には尼さんになる。

ワンター(王大)

ワンロンの長男。父母の苦労も忘れ、金のある世界を存分に楽しむ。が、あまり賢くない。

ワンアー(王二)

ワンロンの次男。小さい頃、丁稚奉公に出される。そのおかげでワンロンが死んだ後、彼が残した財産をうまく利用し大金持ちになる。が、その生活は質素だ。

ワンフー(王虎)

ワンロンの三男。常に野心に溢れかえっている人物。その虎のような風貌でやがて地方の軍人に治まるが........。

シェン(生)

ワンターの息子。都会生活に憧れをもっており常に新世界を求めている。詩を作るのが得意。

メン(猛)

ワンターの息子。シェンの弟。中国の貧富の差をなくす為に秘密結社に所属している。が後に警察におわれるはめになる。

ワンユエン(王淵)

ワンフーの息子。どうしても軍というものに馴染めず、父のもとを飛び出す。メンやシェンと出会い新しい事をたくさん知るが、あまりそういうことに振り回されない何か確固たる信念が自分の中にある人物。


■キャッチフレーズ
●壮大な中国の歴史 ――中国の真の史実がここにある――
●親子三代浪費物語り ――そのお金はどこから来るの?――
●労苦こそ人間の宝なり ――人類の原点を振り返る意欲作――
●新世界の恐怖 ――人間が忘れてはならないことが必ずある――
本音
●こいつらどこまで金使えば気がすむんだろう。
●アーランがとても哀れ。


■作品スポットライト(読み所)
★アーランが一人で子供を産む場面。彼女は本当に強いよね。
★大飢饉の中、ワンロンが盗みをはたらいた息子達をひどく叱る場面。これはやって当然だね。
★ワンフーが次第に力を増す過程。彼の心の葛藤がみものだね。
★ワンターとワンアーの金・金・金の人生。こいつらは本当につまらない人間だね。
★ワンフーの夫人が非常に賢明なこと。彼女にはちょっとした素敵な秘密があるよ。
★シェンとワンユエンとの新しい土地での生活。世界は本当に広いんだねって感じるね。
★レンホウが次第に豚になる過程。哀れだね。
★リホウのワンロンに対する従順さ。彼女は素晴らしい。

inuワンユエンがメイリンに最後に言った言葉。これこそ僕達に大事なことだと思う。登場人物をしっかり整理しておいたら、各個人が個性的に描かれているからとても面白いよ。また親子3代が生きる背景には、中国の歴史をからんでいるので、とても勉強になるよ。


■感想文
工事中


■作品ミニ情報
inu『大地』に関する簡単な中国の歴史をここに少し記しておくね。

1900年6月・義和団の乱
清朝が北京で教会襲撃・外国人迫害などを行った義和団を支持し対外宣戦を布告したため、八カ国連合軍(日本を含む)が出兵して北京を占領、鎮圧した。日本では北清事変と称した。(義和団:清代の白蓮教の一派からなる秘密結社。キリスト教布告や西欧諸勢力の進出などに反発して山東省で蜂起した。)

1905年・中国革命同盟会結成
清朝末の革命的政治結社。孫文・黄興・宋教仁らが東京で結成。後に国民党となる。

1911年・辛亥革命
民主主義革命。1911年は辛亥の年なのでこう称される。この年の10月10日、武昌(ぶしょう)新軍の挙兵とともに、中国全土に革命の動きが伝わる。12年の1月に孫文を臨時大統領とする中華民国が成立。清帝退位とひきかえに袁世凱が臨時大統領となったが、独裁強化をはかったために第2革命、第3革命が起こった。

1912年・中華民国成立
この年、孫文は中国革命同盟会を編成し直し、国民党を結成した。しかし、13年の袁世凱のクーデター(軍事力や警察力によって政権を強奪すること)により解散。日本に亡命した孫文は 14年に中華革命党を組織、19年に中国国民党と改称。24年に改組して第一次国共合作を行ったが、孫文死後の27年に分裂。蒋介石のもとで反共的政党に変質した。

1921年・中国共産党結成
中国の支配政党。上海で結成され、抗日戦と革命を指導。66年からの文化大革命をへて、76年の毛沢東の死後は、復活したトウ小平が実権を握った。

1922年・中国共産主義青年団結成
中国共産党の青年組織。機関紙『中国青年報』を発刊。(参考文献:『日本語大辞典』講談社)

メンはたぶん最初中国国民党に所属していて、後に中国共産党に加わったと思うよ。この辺の中国の事情を知るのにお勧めの映画があるだ。タイトルは『宗家の三姉妹』。機会があったら是非見てね。

  パール・バックは『大地』を通して1932年に「ピューリツァー賞」、1938年に「ノーベル文学賞」を受賞しているよ。それがどんな賞であるか、簡単に記しておくね。

★ピュリッツァー賞(Pulitzer Prize):ピューリツァー(新聞経営者)の遺言により1917年に創設。ジャーナリズム・文学・歴史の分野ですぐれた作品に贈られるアメリカの賞。

★ノーベル賞(Nobel Prize):ノーベル(1833-96 ダイナマイトを発明)の遺言で設けられ、人類に対して最大の貢献をした者に、ノーベル財団から授与される賞。ノーベルの命日の12月10日にスウェーデン・ストックホルムで授賞式が行われる。物理学・化学・生理学医学・経済学・文学・平和の6分野から成る。 (参考文献:『日本語大辞典』講談社)






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