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 変身 
Die Verwandlung

henshin


■作品データー
文献:新潮文庫(高橋義孝 訳)
作者:カフカ(Franz Kafka 1883-1924)/ドイツ・オーストリア
分類:ドイツ文学
発刊:1916年
年代:1910年代?
舞台:ドイツ
長さ:短編


■作品構成
おおきく3部に分かれている。


■超短い粗筋
ある男がある朝巨大な虫に変身し、家族に理解されぬままに死んでいく物語。


■重要人物相関図
henshin


■人物紹介■  :男性 :女性
グレゴール・ザムザ
本編主人公。外交販売員の彼は、ある朝、突然巨大な虫に変わってしまった。本当は家族思いで、一生懸命働く好青年。

グレーテ
グレゴールの妹。兄思いの優しい子。グレゴールに餌を与えるのは彼女の役目である。


普通の父。グレゴールが虫になってしまったから、それまで働いていなかったが、働くようになる。


普通の母。ただ、グレゴールが虫に変わってから、どうしても近付くことができない。

支配人
グレゴールの店の支配人。こころがまずしく、グレゴールのことをいつも嫌みったらしく攻める。


■キャッチフレーズ
●巨大な虫とは何か?
●理解できない苦しさ、理解させられない悲しみ。
●希望はどこにあるのか?
●絶望の極地
本音
●ちょっと気持ち悪い。
●すごく悲しい物語


■作品スポットライト(読み所)
★グレゴールが自分の体をつぶさに観察する場面。ちょっと気持ち悪い。(^_^;)
★グレゴールが自分の姿をみんなの前に現す場面。おそろしい。 (゜o゜;)
★妹がグレゴールの好きそうな食べ物を持ってくる場面。におってきそう。(*_*)
★お手伝いの老婆がグレゴールをからかう場面。こわいもの知らずだね。(^_^;)
★父がグレゴールにりんごを投げ付ける場面。本当にかわいそう。(T_T)

inuこの小説は短いけど、一行一行になにか重大な秘密が隠されているような気がする。カフカがどういう気持ちから、この小説をかいたか、知りたいなあ。


■感想文(約570字)
「悲しい悲しい物語」
非常に悲しい物語だと思いました。主人公グレゴールは何も悪いことをしていないのに、ある朝突然気味の悪い巨大な虫にかわってしまいました。作者カフカはこの虫をとおして、何を訴えたかったのでしょうか。答えには限りがないと思いますが、僕なりに考えてみたいと思います。 グレゴールは最後の最後まで自分は醜い姿、家族に恐れられているにもかかわらず、家族のことを思っていました。ただ、それが家族には伝わりませんでした。僕は家族というものについて深く考えさせられました。例えば僕の兄がある朝突然巨大な虫にかわったら、果たして近寄れるだろうかと思います。多分無理でしょう。もし相手と意志の疎通ができたら、なんとかうまくやれるかもしれないけど、そうでなければどこかにほっぽり出すだろうと思います。悲しいことにグレゴールは家族の言ってることがわかるのに、家族には解りませんでした。こういう極限の状態で、何ができるでしょうか。グレゴールは結局食べ物を食べずにひからびてしまいました。なんて可哀想なんでしょう。いうべき言葉がありません。とにかくこの小説は「極限の状態をどう打開するか?」「家族とはなんなのか?」「獣にかわった人間は、人間の言葉が理解できても、もはや人間ではないのか?」等、数多くの疑問を投げかけてきます。答えは限りなくあるようで、ないのかも知れません。


■作品ミニ情報
inuカフカの作品は、よく「実存主義文学の先駆的なもの」と紹介されるけど、この「実存主義」ってなんなのかな? ちょっと調べてみたよ。

まず「実存」ていうのは、哲学の中で、「本質」という言葉に対する言葉なんだって。「いま、ここに現実に存在するという個人の存在のあり方」(引用:『日本語大辞典』講談社)という意味だよ。なんだか難しいね。

実存主義」っていうのは、「人間のあり方(存在)を、理性や科学の立場から規定しないで、哲学の中心に置いて考えるという思想的立場」のことだよ。この言葉はサルトルが作ったんだよ。この主義は、現代哲学の主要な潮流なんだって。(参考文献:『日本語大辞典』講談社)






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