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 異邦人 
L'etranger

ihou


■作品データー
文献:新潮文庫(窪田啓作 訳)
作者:カミュ(Albert Camus 1913-1960)/フランス
分類:フランス文学
発刊:1942年
年代:1930年代?
舞台:フランス
長さ:短編


■作品構成
第1部(全5章)・第2部(全5章)からなる。


■超短い粗筋
フランスのある若者が母を亡くし、恋人と戯れ、殺人を犯し、そして処刑の判決が言い渡されるまでの物語。


■重要人物相関図
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■人物紹介■  :男性 :女性
ムルソー

主人公。物事を、淡々ととらえる。また、自分の思ったまま、物事を言ったり、行動したする。

レエモン

ムルソーの隣人。なにかやっかいな出来事に巻き込まれている。

サラマノ老人

ムルソーの隣人。老い耄れの犬を飼っている。いつも、この犬を虐めているが、いなくなってしまった時には、非常に悲しんだ。

マリイ

ムルソーの恋人。ごく一般的な、普通の女性。


■キャッチフレーズ
●不条理の極み
●その時、太陽が眩しかった。
●何かが狂っている
●熱い ――全ての現象が熱さで揺らめいている――
本音
●ムルソーは気狂い!
●ちょっと哀れだね。ちゃんと考えて、行動しよう。


■作品スポットライト(読み所)
★ムルソーが何を思ったか、浜辺に引き返す場面。なんで?(??)
★ムルソーが、殺人を犯したのは、太陽のせいだと言う場面。わかる気がする。(^_^;)
★ムルソーが弁護士に母に死をあまり悲しまなかったと言う場面。正直なのはいいけど...(^o^;)

inu一人称で、淡々と書かれているんだけど、その裏には何か、いつも危険な予感が潜んでいるように思う。次にどうなるかのか、先を読むたびに、不安になるよ。


■感想文(約580字)
「不条理の極み」
人はつまらぬことで罪を犯しがちである。主人公ムルソーはごく普通の人間であるのに、殺人という罪を犯してしまった。私は普通の人間であるがゆえにこういう罪を犯してしまったのだろうと思った。人間は誰しも多かれ少なかれ環境に左右されるものである。ムルソーは彼が罪を犯した原因を太陽の光線のせいだといった。私にはなんとなく解るような気がする。なにもかもうだるような熱さの中、人間にふと普段は表れないような魔が出てきても、けっしておかしくはない。その時に自分のその弱さに打ち勝つことができるかどうかが、その人の人生を決定する重要な要素であると思う。 この小説は一人称で語られているため、ムルソーが何を考えているかが、よくわかった。彼はただ時の過ぎるがままにその場その場を生きているように思った。また正直すぎるとも思った。母の死に深い悲しみをしめさなかったばかりに、非情な人物と見られ、それが原因で殺人も犯したと思われた。実際は彼の言う通り、うだるような熱さ、またギラギラの太陽が彼の中の何かをはじいてしまったのだろう。いかなる環境にも左右されない強い自分を作らなければならないと思った。


■作品ミニ情報
inuこの作品を評論するのに、「不条理」という言葉が、よく使われるけど、「不条理」って何かな? 辞書で調べてみたよ。

不条理:「筋道の通らないこと」「社会通念に、そわないこと」「実存主義のことば。(本来は、理性や良識に反するばかげたこと、の意)」(参考文献『日本語大辞典』(講談社))

この作品の作者、カミュは、サルトル(フランスの哲学者、小説家で、実存主義の代表者)と同年代に生き、同等とみなされたことに、機嫌を悪くしたんだよ。実存主義については、『変身』のページを参考にしてね。






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