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 月と六ペンス 
The Moon and Sixpence

moon


■作品データー
文献:新潮文庫(中野好夫 1903-1985 訳)
作者:モーム(William Somerset Maugham 1874-1965)/イギリス
分類:イギリス文学
発刊:1919年
年代:1900-1920年頃?
舞台:ギリス・フランス・タヒチ島
長さ:中編


■作品構成
全58章。1章は比較的短い。


■超短い粗筋
狂いじみた自称中年画家のイギリス逃亡、フランス貧乏生活、そしてタヒチ島での生活を「僕」が語った小説。


■重要人物相関図
tsuki


■人物紹介■  :男性 :女性

この物語りの語り手。作家である。ローズ・ウォーターフォド(作家)を通して、ミセス・ストリックランド(チャールズ・ストリックランドの妻)と出会う。

チャールズ・ストリックランド
普通の株式仲買人だったが、40歳の頃、突然妻と子供二人を捨てて、画家になるべく、パリに旅立つ。かなり皮肉屋で、あまのじゃく。

ミセス・ストリックランド
チャールズ・ストリックランドの妻。夫に捨てられたのは、夫に女ができたためではなく、夫の理想の為だとわかった時、もう夫を取り戻すことは不可能だと悟った。その後、商売に成功して、普通の生活を送る。

ダーク・ストルーヴ
大柄な男で、画家である。めちゃくちゃお人好しで、自分の最愛の妻・ブランシュが、他の男(実はチャールズ・ストリックランド)と浮気していることにも全く気付かず、病気になったチャールズ・ストリックランドを一生懸命介護してやる。オランダ人。

ブランシュ・ストルーヴ
ダーク・ストルーヴの妻。病気になったチャールズ・ストリックランドを介護しているうちに、恋に落ち、最終的に捨てられ、蓚酸(しゅうさん)によって自殺を図る。しばらく命はあったが、最終的に無惨に焼け爛れた姿で死んでしまった。実はダーク・ストルーヴと結婚する前にも男との経歴があった。

キャプテン・ニコルズ
チャールズ・ストリックランドがタヒチ島に来るまで、彼とフランスで貧乏生活を共にした人物。だが、その真相は確かではない。

ティアレ
タヒチ島のホテルの女将。雇い人のアタをチャールズ・ストリックランドに紹介し、結婚させてやる。

アタ
ティアレのホテルの雇い人だったが、チャールズ・ストリックランドと結婚し、最後まで彼と行動を共にする。

ドクトル・クトラ
医者。チャールズ・ストリックランドを診察するが、すでに手後れであることを悟る。


■キャッチフレーズ
●自己の使命に生きるとは?
●本物の芸術家が求める物とは?
●月・芸術への飽くなき情熱 六ペンス・捨て去るべき世俗的因習
●人がタヒチ島に魅惑される意味
本音
●チャールズは我が儘だね。
●使命に生きるっていったって、他人に迷惑をかけちゃだめだよね。


■作品スポットライト(読み所)
★ミセス・ストリックランドが夫に本当に捨てられた理由を知り、許せないという場面。女心は複雑。(^-^;)
★ダーク・ストルーヴの人の良さ。世の中こんな人ばっかりだたらいいのにね。(*^_^*)
★チャールズ・ストリックランドの頑固さ。この人はどこまで意固地なのかなあ。(-_-)
★ブランシュの愚かさ。ちゃんと人を見抜く目をもたなきゃね。(=^.^=)
★アタのチャールズに対する献身さ。妻はこうでなくちゃ。(^_^)
★チャールズ・ストリックランドの最後。芸術は爆発だ〜!(@0@)

inuチャールズ・ストリックランドの旅の行方が見物だよ。それにしても、チャールズって自分勝手で我が儘だから、好きになれないなあ。でも真に芸術家っていわれる人は、他人にはわからない言動をおこす人が多いから、チャールズもこれで普通なのかもしれないね。


■感想文
工事中


■作品ミニ情報
inuこの小説は、作者モームがゴーギャンという画家の伝記から着想を得て、執筆したものなんだ。また1916年にタヒチ島に旅行した際に、この小説の構想が具現化したんだって。そこでここでは、ゴーギャンとタヒチ島について、簡単に記しておくね。

ゴーギャン(Paul Gauguin・1848-1903):フランスの画家で、20世紀絵画の先駆者の一人である。タヒチ島に滞在し、現地の人を描く。大胆な色彩によって描かれる独特の絵は、後に象徴主義的傾向を強める。

タヒチ島(Tahiti Island):南大平洋中央部に存在する、フランス領ポリネシアのソシエテ諸島中最大の火山島。観光地、フランスの軍事基地でもある。

またこの小説の中に「大戦」という言葉が出てくるんだけど、これは「第一次世界大戦」のことだよ。ちょっとここに紹介しておくね。

第一次世界大戦:1914年7月〜1918年11月、ヨーロッパを中心に世界的規模で行われた戦争。三国同盟(ドイツ・オーストリア・イタリアの三国による秘密軍事同盟)と三国協商(イギリス・フランス・ロシアの連合)の対立が、バルカン半島の民族紛争を原因に、深刻化する。オーストリアがセルビアに宣戦布告をしたことにより、次々に他の国が参加、世界大戦となる。その後、アメリカの参戦、ロシア・ドイツの革命と混乱をきたし、1918年11月に休戦した。1919年パリのベルサイユ宮殿で講和条約が結ばれ終戦。(参考文献:『日本語大辞典』講談社)






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